報連相とは?
報告連絡相談を略して報連相と言うことは周知の事実かと思います。
ただこの言葉を聞くたびに思い出すのは、この言葉が生まれた背景。
かつて山種証券(現SMBCフレンド証券)の社長だった山崎富治さんは、自著の中でこう書かれています。
下からの意見をどう吸いあげるか、みんなが働きやすい環境をどう作るか、暖かい人間関係をどう作るか、少数精鋭で社員一人ひとりに厚く報いるには…と、つね日ごろ頭を悩ませていたとき思いついたのが、"ほうれんそう"だった。
ちゃんと報連相しろ!
なんてことから生まれた言葉ではない。
むしろ…
私は、会社の"ほうれんそう"が立派に育っているかどうかの一つの目安はイヤな情報、喜ばしくないデータなどが何の粉飾もされずに正しく上に伝えられることだと思っている。
上の人間が聞いて不快になりそうな情報は、なるべく伝えないようにしようという土壌がいつのまにかできているとしたら、この土壌には"ほうれんそう"は育たない。
学校現場においても、報連相は良く使われる言葉だと思う。(現に良く言われるなぁ。)
ただ、まずはそれが可能な環境が必要だと思う。環境とは、人的環境のこと。
職員全員と密なコミュニケーションは難しいかもしれない。けれど会話ではなく対話ができる関係性って、子どもと先生の間でも大事にしていること。
となれば、やはり先生間でも大事だよなぁ。
報連相だけじゃなく、熱く語れて、切磋琢磨し合い、より良さを求めていける。
"なぜよいと言い得るのか"、"共通了解を見出せるまで"対話ができる関係性がつくれたらどれだけいいだろう…。
反省も含めて。