マツケンの記録部屋

教育に関して。

家庭学習を考える。

家庭学習について考えてみる。

 

岩瀬直樹さんが家庭学習について書かれている記事を読みつつ、自身の1学期の取り組みを振り返りつつ、2学期からの取組につなぎたい。

 

http://iwasen.hatenablog.com/entry/2018/04/20/195102

 

家庭学習、学年統一であることって多いようだ。現にぼくの学年でもそうだった。(本年度は強制力が弱いので後に記述する実践ができているのだけれど、学級によって家庭学習の課題の量が違えば、学力に差がつくとの指摘を受けることもある。)

 

だから昨年度、ぼくも郷に従い、毎日毎日同じ課題を出し続けていた。その1つに、視写があった。授業では(こっそり?)個別化(・協同化)にチャレンジしていて、学びのコントローラーを持ち始めていた子どもたち。そんな中、ある子どもが振り返りジャーナルでこんな意見をくれた。

 

「個別化、すごくいいんだけど、やってて思ったんだけど、宿題の視写のお手本の漢字はもう覚えたから、自分の苦手な漢字を練習したいです。先生はどう思いますか?」

 

極々普通のことを無視して学年に合わせていた自分がものすごく恥ずかしくなった。

 

授業で個別化(・協同化)をやっても、根っこの部分、つまり個に応じる感度は今思えばもっと大切にすべきだったと思う。

 

とは言え、本年度も学年に合わせている(ところも多い)。自分の意見を伝え、対話し、決めていく関係性を築いていくことが今の自分の課題だ。

それはそうと、家庭学習については昨年度のこともあり、学年に課題の内容を合わせつつも個に応じた在り方を自分なりに考えた。それが、「家庭学習と学校での学びの境目をなくす」ことである。

 

  1. 家庭学習は学校での学びの続き。だけど、
  2. 家庭での過ごし方には大きな違いがある。だから、
  3. 個別で計画表を作成し、何をやるか、いつやるかを自分で見通しをもって決めれるようにする。
  4. 必ずしも家でしなければならないというわけではない。
  5. 1週間で自分で計画した課題が終わるよう計画表の修正を適宜していく。
  6. もちろん課題の追加はOK!

 

学びのコントローラを持ち始めると、子どもたちは休み時間などの境目なく学びに向かう姿を多く見てきた。家庭学習も同じ。〈家庭での学習習慣を確立するために〉家庭学習は必要だ論も、そりゃそうだと思いつつ、受動的でなく能動的に学びに向かう習慣も大事にしたい。

 

ただ、家庭でしたくてもできないこともある。だからこそ、計画表を作成し、この日ならできるな、とか、昨日はできなかったから休み時間にやっておこう、とか、家庭でしなければならないもの、ではなく、学びの連続性があるように、ということを考えた。

 

f:id:matsuken1991:20190824140306j:image

 

実は計画表、岩瀬さんのをパクりました…

授業用で使用されていたものだと思う。

 

計画表の作成と進捗に関しては個別に目を通し、必要に応じてちょこっと面談。

2週間を過ぎたあたりには、6〜7割の子ども達が自分で計画表の修正を行っていて、1ヶ月くらい経つと、3割くらいの子ども達が計画表作成時の計画プラスアルファの課題をやるように。

 

夏休みにあった家庭訪問時には、「ご飯と言ってるのにずっと部屋にこもってるからなんだろうと思ったら『計画してたやつが終わるまで!』とプリントをやってたんですよ。」なんて声もあった。

 

 

 

 

学ぶペース、学び方、学ぶ順序…この辺りをどう家庭学習につなげていくか…

家庭学習を考えるにあたっては、学校での学びがどうあるべきかを考えることが大事。

2学期が始まる!この土日でもう少し深く考えよう。