マツケンの記録部屋

教育に関して。

「振り返りジャーナル」を振り返る

4月10日から始めた「振り返りジャーナル」。

岩瀬直樹さんの実践です。

 

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)

 

 

まずは子どもたちとルール等を確認しました。

 

  1. 5分から10分程度。必ず毎日やる。できないときは事前に予告する。
  2. 教師も生徒もジャーナルを持ち帰らない。
  3. 見せて欲しくないメッセージがある時は誰にも見せない。

 

私自身の中でのルール

  1. フィードバックは短く、簡潔に。40人分を20分が目安。
  2. 肯定的なフィードバック。誤字脱字への赤入れはしない。
  3. ジャーナル上で問題を解決しようとしない。

 

ある日、校長先生と面談をしていると、ジャーナルの話に。「こんな風にやってて、こんなステキなことがありました!」と話した後、校長先生から「先生のされていることは、先生の子どもの自主性を大切にしたいという思いに反するのでは?」「帰りの会で、書くという作業は子どもにとって重労働では?」と。

なるほど。

 

実は、始めた頃、テーマを提示して、テーマに沿って振り返りを行うようにしていました。

 

そんなある日、子どもたちから

「今日は書きたいことがあるから、そのことについて書きたいです!」

「OK!なら今日はフリートークってことにしよっか!」

と言うことでテーマを自由に選んで書くことに。もちろん書きたいテーマがあった子どもに関しては、いい振り返りができてるなぁと感じる一方で、なんとなくテーマを選び、テーマや振り返りに焦点がなく、「楽しかった」に留まっていることも。

 

色々悩んだ結果、(子どもたちからの承認を得て)当初のやり方に戻していました。

 

そんな中での校長先生からのお言葉。「与えられたテーマで書かされることに子どもはきつい思いをしているかもしれない」と。

 

なるほど…たしかに子どもの側に立って考えたことがなかった。振り返りジャーナルについて、みんなどう思ってるんだろう…

 

正直、不安になりました。不安なら聞いちゃえ!てことで…

「振り返りジャーナルについて振り返ってみて、振り返りジャーナルについてどう思う?もちろん正直に書いていいよ!」というのをテーマに。

 

以下、子どもたちが書いたジャーナルから。

一日のふり返りで、一日では、書きたいことがいっぱいあるからお題は自分たちで決めたいです。ふり返りジャーナルはあった方がいいと思います。なぜかというと一日の自分の気持ちを正直に書けるからです。

 

わたしは、ふり返りジャーナルについてこのままでいいと思います。その理由はジャーナルはなるべくたくさん書けるし、いつもいろいろなテーマがあるし、いろいろ考えることができて、あたまをつかうからとても楽しくなるからそのままでもいいです。でも一つやめてほしいことがあります。それはフリートークです。その理由はなにを書けばいいかわからなくていやになるから、フリートークはやめてほしいです。

 

わたしはふりかえりジャーナルがあってほしいです。理由はいろんなことをふりかえったりわすれたことも思い出せるからです。

 

わたしはまいにちやこんしゅうをふりかえられるのでいいと思いました。

 

ぼくはジャーナルについてしょうじきに言って、毎日三年生がおわるまでジャーナルをやりたいです。

 

ぼくは、ジャーナルについてめんどくさいと思います。だってはやくかえられないし、二年生のときはなかったし、まいにちあるからです。でもがんばりたいです。つぎもがんばりたいです。だいぶめんどくさくなくなってきました。

 

いつもふりかえりジャーナルをやっててかくのがたのしいからまだつづけていきたいです。ふりかえりジャーナルでいっぱいしつもんがあっていいとおもうけどもっといろいろなしつもんをだしてほしいです。ふりかえりジャーナルで書くのがたのしいです。

 

一番びっくりしたことは、クラス30人、誰一人として振り返りジャーナル(自体)をしたくないという子どもがいなかったということ。

感じていた不安は払拭されつつ、よかった点が。それはテーマに関して。

 

自分たちで決めたいという意見と、テーマを出してほしいという二つの意見。これはどちらも大切にしたいなぁと思い、以下のように子どもたちと決めました。

  • テーマは毎日提示する。
  • けど、書きたいことがあれば別のテーマでもOK!
  • 自分でテーマを決める時は、どんな出来事にどんな風に感じたかを考えられるといいね!

岩瀬さんの言葉をお借りすれば、共同修正

これってすごく大事だなぁと。

 

それと、書くってことに関しても、赤入れがなく、先生しか見ず、そして肯定的なフィードバックが返ってくるということを保証すれば、決して重労働なんかではないと感じたり。 

 

 

夏休み中、教室に残されている振り返りジャーナル。フィードバックの時間が好きだけど、それはできないので…これからみんなの振り返りを見直してみようー!!

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