インクルーシブ教育について
インクルーシブ教育について、振り返りながら、少しだけメモ。
1.『オランダの共生社会』リヒテルズ直子 より
https://www.amazon.co.jp/オランダの共生教育-学校が〈公共心〉を育てる-リヒテルズ-直子/dp/4582834825
・サラマンカ宣言第2条
特別支援教育は「インクルーシブ教育」とも呼ばれどんな子どもも1人ひとりユニークな個性と価値を持っていることを認め、普通児と障害児を2つのグループに分け隔てることなく、みんなが可能な限り肩を並べて学び、さまざまな能力や個性を持つ人々が共に生きるとはどういうことかを、学校生活を通して学ぶことを目指している。
・サラマンカ宣言の前提としていることは子どもの権利条約の趣旨と重なる
障がいの有無にかかわらず、また社会的経済的な差にかかわらず、どんな子どもも、そこで自分の性格や関心、能力にあわせて、自分の発達が最大限に実現されるような教育が普通の学校の中に保証されていれば、特別支援教育の実現は、それだけを切り離したクラスをつくらなくとも、普通学級の中で実現できるはず。
・日本の特別支援教育の実現までの過程
サラマンカ宣言に参加し、子どもの権利条約を批准した1994年からなんと13年もの長い歳月を経てようやく2007年に特別支援教育の実現に至っている。
・オランダでは
サラマンカ宣言から2年後に最初の特別支援教育が実施。この段階で軽度発達障がい児の普通学級へのインクルージョン(受容)が制度として実施。2003年にはすべての障がい児を対象とした「普通学級での」特別支援教育が実現している。
1996年〜「もう1度一緒に学校へ政策」
2003年〜「リュックサック政策」
IB教員、モニター制度、AB教員、教育遅滞のある子どもたちへの支援、難民や不法滞在の子どもたちにも教育を受ける権利
2.『オランダの個別教育はなぜ成功したのか』リヒテルズ直子 より
・ケア教員
習熟度モニター制度や教育監督局の監督義務(現在は教育監督法/WOTにより、監督基準を統一。『オランダの教育』リヒテルズ直子)に加え、個別の特別支援教育をコーディネートする専属のケア教員によって、特別な指導法、特別教材、問題を特定するテストなどが加えられる。これらが十分にない時は、地域の教育サポート機関の専門職員が相談に応じていく。また、専属のサポート要員が、地域のほかの学校での前例や経験についてのデータを持っており、それらを使い、問題を持った子どもたちのために〈オーダーメイド〉の教育について話し合いに応じる。
3.『史上最強のアクティブ・ラーニング読本』小一教育技術2月号増刊 より
小一教育技術 8月号増刊 史上最強のアクティブ・ラーニング読本 2016年 08月号 [雑誌]
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〈インクルーシブ発想の教育とアクティブ・ラーニング〉青山新吾
・インクルーシブとの親和性
インクルーシブ教育とアクティブラーニングは、とても親和性が高いものである。
単なる学習形態としてのメリット
アクティブラーニングによる学びの中身や質によるメリット
個の実態把握とかアセスメントとか言われる作業が重要。