マツケンの記録部屋

教育に関して。

リヒテルズ直子×苫野一徳 対談より

以前のブログで書いていたもの。1番初めに書いた記事だし…残していたいなと思い…

2015.6.19の記事です。笑


本日(6/19)、西南学院大学西南学院コミュニティーセンターホールにて行われた、リヒテルズ直子さんと苫野一徳先生の対談に苫野ゼミのメンバーと参加。公教育をキーワードに、これからの日本の教育のあり方について考える機会となりました。


個人の記録用でもあるので…対談の中にあった既習の内容については前半に箇条書きでキーワードのみを示し、後半に今回のポイント(全てポイントなので、初見のものに関しては最後に参考文献になるだろうと思ったものを載せておくので、良ければ参考に…)を自分が考えたことを踏まえて書いていきます。

ではまずキーワードから。(あくまで概要を示す程度のキーワードなのでご了承を。)
・『自由』『自由の相互承認の感度』
・どうあれば自分らしくあれるか
・ウェルビング
・自己との関係、他者との関係、世界との関係
・オープンスクール
・異学年学級(マルチエイジング)
・個別化、協同化、プロジェクト化
・個別化が日本で困難なのは教材が少なすぎる
   から
・子どもにコントローラーを渡す
・大人も学びの姿勢を見せることが大事
・一斉授業は子どもの自発性を奪うシステム
・アクティブラーニング
・心地の良いコミュニティづくりを
・対話のない人間形成はない
・公教育には対話が必要
・対話のできる環境整備を教師は専門性を持っ
   って行うことが必要
・サークル対話
・「公」とは
・弱者を弱者としない
・互いの違いを認める
・公教育にインクルーシブの視点を

次にポイントだと感じた部分を自分が考えたことを踏まえて簡単に。
1.大学のあり方を考える
「序列化のない多様化を」
子どもたちの道筋を広め、将来につながる教育の機会を提供するためにも必要なこと。単に多様化を推し進めるだけでは確かに不足部分があると感じました。やはり、序列化のない、という点は重要だなと。どの選択であっても、子ども達の学びや将来を保証できるものでないといけないと感じます。
2.ビジョンを学ぶことが重要
より良い教育を目指す際に、技術や方法が先に論じられているという問題が挙げられました。そうではなく、ビジョンを学ぶことの方が大切。技術や方法はそれぞれでそれぞれの場や人、環境等々にあったものを考えていくことの方がより良いものになる、という考えにすごく共感しました。
3.ウェルビーイングを育むと学力も伸びる?
ヨーロッパを中心に急速に広まりを見せる中、日本ではどう捉え考えていくのか?これに関しては、これから調べて考えてみたいと思っています。
4.日本の教員養成課程のあり方を考える
先の、ビジョンを学び、その後で技術や方法を学ぶ、という流れはもちろん、一斉型の授業、学生がカリキュラムを自分でつくる経験をしていない等々、これから教師になるだろう学生の学びのスタイル自体を変えないといけないという意見が出されました。すごく共感。あふれる程良いものがあるにも関わらず、それに触れる機会が教員養成課程の中でもほとんどない。例えばイエナプランのような学びのスタイルで学べれば、たのしいだろうな…と思いながら聴いていたところでした。

以上、取り上げた部分は個人的に選んだものでほんの一部ですが、他にも大切なことだらけでした。
それは、子ども達の『自由』を根底においた対談であったから。

できることを少しずつ。ビジョンを広めていくこともそのひとつ。また学びがたのしくなりそうです。

以下ご参考まで。
『オランダの教育』リヒテルズ直子
『祖国よ、安心と幸せの国となれ』リヒテルズ直子
『残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ』リヒテルズ直子
『オランダの共生社会リヒテルズ直子
『オランダの個別教育はなぜ成功したのか』リヒテルズ直子
『いま「開国」の時、ニッポンの教育』リヒテルズ直子、尾木直樹
『勉強するのは何のため?僕らの「答え」のつくり方』苫野一徳
『どのような教育が「よい」教育か』苫野一徳
『「自由」はいかに可能か 社会構想のための哲学』苫野一徳